小学生が登校拒否!でも半年で一人で学校に通えるようになったお話(絶対的な味方になってあげる)
約1年前からのお話。
小学校に行き始めたピカピカの一年生である息子は夏休み前から様子がおかしくなり、そしてコロナで短縮された夏休み後少ししたら学校に行けなくなりました。
元々息子は自閉症スペクトラムと診断されていて、対人関係の構築が苦手だったり、初めてやる事にかなり苦手意識を持っていたり、言葉が出るのが遅かったのもあり、今でも怪しい発音があったりとちょっと手がかかるのはわかってました。
学校に行きたくないと登校前から泣くようになり、登校中もずっと泣いている。
最初は妻が頑張って対応してくれてましたが、その妻もガス欠になり一気に家庭内の雰囲気が壊れました。
父親の出番です。
なんで学校に行きたくないのか?まずは原因をわかる範囲で調べるしかありません。
子供が学校行くだけで泣き叫ぶのを毎日見ると親も若干パニックになります。
イライラもするし焦りもします。
そんな状態で冷静に時間かけて言葉が苦手な息子から本音を聞き出せないと思いました。
なので、ここで息子にいきなりあーだこーだと質問攻めにするのは間違いでございます。
最初にやることは簡単で、みんな落ち着くまで息子は休ませる事。
勉強の遅れ?テスト?
そんなもの後でどうにでもなります。
小学校一年の勉強くらい親が教えたらいいです。
いろいろな理由つけて学校に行かせようとするのは親のエゴでありただの拷問だというのが自論です。
そんなこんなで1週間ほど休むと息子の様子は変わってきました。
安心したのか元の感じで話をするようになってきました。
妻もストレスが少しは緩和したのか笑顔が出てきました。
さて、様子が変わり始めたので、風呂で息子にいろいろ聞いてみることにしました。
しかし、学校行けない理由になる原因がこれといってでてこない。
しょうがないので妻が気にしていたある話題を振ってみました。
『チビと言われたの?』
息子はうなずきそれが原因だと言いました。
なるほどね、しかし俺は信じない!
息子は話をするのが得意じゃないので、質問が彼のキャパを超えたり、うまく説明できない時はいい加減に話を終わらせるのを知っていたからだ!さすが父親。
ただ、チビと言われたのは事実らしいし、確認はしておこうということで、息子に提案しました。
『学校には行かなくてよいから、お父さんと学校まで行こう。で、チビって言った子をお父さんと先生に教えてくれる?終わったらお父さんて家に帰ってこよう』
息子は渋々頷きました。
渋々なのは、そのまま学校に置いていかれた経験があるからです。
まずこのちびっ子から大人への不信感も取り除く必要があります。
翌朝、学校まで歩いていると息子は泣きながら「置いていかない?」と、何度も聞いてきます。
ここに関しては強めの口調で叱りました。
『絶対そんな事はしない、だから安心しな』
で、なんとか学校に着くと担任の先生がびっくりした感じで迎えてくれました。
息子は半泣きでアタフタしてます。
すかさず、息子に聞こえるように、
『用事終わったら連れて帰りますんで!』
と先手必勝です。
先生曰く、すぐに朝の会が始まるからそれだけ待ってくれとの事。
置いて帰られると思ったのか息子がパニックになってましたが、
『廊下にいるから安心しろ』
と言って実際に見えるとこにいて朝の会はクリアしました。
さて、朝の会終了後、担任の先生にチビの件を伝えまして、息子も入れて少し話をすると、どうやら相手は隣のクラスのようです。
ここで若干引っかかる事が。
たしかにチビと言われたのは事実だし嫌だったんでしょう。
ただ、言われてから時間たってるし、言われたのは6月とか。つまり泣き叫んで行かなくなるかなり前の話。チビ事件から夏休みまでの少しの間は普通に学校いってたわけです。
とはいえ、原因の1つかも知れないから話は進めてみました。
隣のクラスの担任にも出てきてもらい、話をしてると
『言ったほうと、言われたほうで話をさせて解決させましょう』
と提案を受けました。
なんともいい加減なやり方だったのでその提案を拒否しました。
これが原因だとして、
『チビって言われただけで学校来れなくなるくらい弱い側が、言った側と話して解決できるんですかね?僕は無理だと思います。』
と、提案は拒否しました。
(こっちはしゃべるの苦手だって言ってるのに話し合いさせてどうすんだこの先生達は。馬鹿じゃねーのか?)
しかし、先生側からはそれ以外何にも案が出ることもなく、時間の無駄なので帰りました。
提案を拒否した時の隣のクラスの担任の反応、息子のクラスの先生の反応が面白い。
逆ギレに近い雰囲気で突っかかってきましたからね。
しかし、これで僕の中で1つの違う疑問が出てきました。
「なんか学校側の対応が低レベルだな。これはこの人たちだと解決できないかも」
思えば、息子が学校行けなくなりはじめても、特に何か動きもなかったし。
先生らに不信感を抱きつつ、息子と帰っていきました。
本当に帰れたので嬉しいらしくペラペラ話します。
僕と反比例で不信感は消えているみたいです。単純な奴です。
調子に乗ってた息子に次の提案。
『お父さんが一緒に行くし、廊下で待ってるから朝の会だけでようか?
無理そうなら、朝の会も教室で待っといてあげるよ。
それならどう?
で、家に帰ったらお家学校ね。家で勉強はやりな。』
息子はそれなら出来ると言いました。
子供が親の思い通りにならなかったとき、大人の都合で「説得」しがちだと思いますが、まずはなんでも聞いてあげて味方になってあげる。
これがものすごく大事ですね。
しかし、ここから地獄の2か月が始まります。
つづく